実家が裕福にかかわらずお金に余裕がない
学生時代といえば実家が裕福であろうともまた将来どんなに前途有望であろうとも、お金に余裕がないのが、一般的でしょう。
わたしも一度ならず、お金に困ったことがあります。
わたしは、大学院に進学したため学生時代が長かったのですが、せっかく進学できた修士課程の学生のときのことです。
修士論文執筆という人生はつの課題にどうむきあっていいのか、要領をえず、提出期限まぎわまで論文がかけず、提出日の締め切り時間になっても論文がしあがりませんした。
提出したのは時間を30分経過したとき。
このことが指導教官の逆鱗にふれ、わたしはよびだされ、学生時代に終止符をうつか留年するかの選択をせまられました。
悩みに悩みましたが、季節は、冬。
すでに求職活動をする季節をとうにすぎています。
留年するとうけとれる奨学金はない
すぐにみつかる仕事などあるはずもなく、わたしは留年をえらびました。
そこですぐに問題になったのがお金のことです。
わたしは、育英会の奨学金と、東京海上各務記念財団の奨学金をうけとっていましたが、奨学金をうけとる要件は、成績優秀なこととなっており、留年すると、その年はもう、うけとれる奨学金はないのです。
実家に頼もうにも、弟が私立大学にかよっていたこともあり、仕送りの増額をたのめる雰囲気ではありません。
月7万円の生活がはじまりました。
節約しても節約しても、おいつきません。
お金を借りたりして苦しい時に天の恵みが
1000円のお金にも窮するありさまで、本棚から本をえらびだし、古本屋にかよい、口をのりしたこともありました。
手持ちの、カメラを質屋にいれて、お金を借りたことも一度や二度ではありません。
家庭教師のアルバイトもしました。
それでも苦しくて苦しくて。
そんなとき、天の恵みというほかありません。
3月にうけていた政府給費留学生の試験に通ったという連絡が大使館からはいり、留学することがきまったのです。
学費は無料。
生活費と復路の航空券が支給されるという条件でした。
渡航のためのお金を必死で工面
天にものぼる気持ちで、渡航のためのお金を工面しました。
学生のことですから、お金を工面といっても方法は限られます。
わたしは、唯一もっていた高価な品であった、オーディオ機器とワープロを母に買い取ってもらうという作戦にでました。
家族なので査定は甘く、わたしは、40万円を手に海外にでました。
さっそくにもお金に困ることがわかった時点で、奨学生試験を受けていたことが功を奏したのです。
金銭的に困っても安易にお金をかりない
いまも金銭的に困ることはありますが長年の経験からきをつけているのは、消費者金融などから安易にお金をかりないことと、借りるときは、最低限度の金額にして急場をしのぐことです。
100円であろうと、一食はしのげることがわかっていれば、消費者金融などから安易にお金をかりようとは思わなくなります。
そんなわたしでも失敗はあります。
NHKのオンデマンドの番組の料金ほんの1000円程度の支払いをクレジットで滞らせたことがもとで、クレジットカードをもてなくなってしまったのです。
とても後悔しています。
借りたら期限までに返すは借りたときの鉄則だと思いました。